奇跡の地球~選挙~

引き続き選挙の話。
ネパール共産党毛沢東主義派(マオイスト)の圧勝となるのが確実な今回の選挙。

事前の予想ではコイララ首相率いるネパール会議派(NC)が第1党になると思われていただけに、
意外と受け止めるむきが多いようである。
僕個人は、毛派の勝ちはあり得るとは予想してのだが、
ここまで圧勝というのは正直予想外だった。
それだけ現政権への批判は根強かったということなのだろう…。

現在の獲得議席は毛派115、NC32、統一共産党(UML)30、
マデシ人権フォーラム(MJF)23、タライ・マデシ民主党 (TMDP)7、
その他7 (残り26)

選挙のやり直し等で25の選挙区で結果が出ていない。
小選挙区240議席が確定した後に比例区335議席が開票され、
政府推薦議員26名と併せての601議席が確定するのは
早くても5月ではないだろうか。

このままいくと、
王制が廃止され、ネパールに共和制が導入される可能性が高い。
毛派のプラチャンダ党首が初代大統領になるのだろうか?
すんなり事が運べば、ネパールの歴史的瞬間に居合わせたことになるわけだ。


今回の選挙結果を聞いて、僕は2006年のパレスチナ自治区の選挙を思い出した。
この時もアラファト議長率いる主流派ファタハが惨敗し、
“過激派”と見られていたハマスが圧勝した。
その後もハマス政権は、イスラエルやアメリカの反発によって、厳しい政権運営を余儀なくされたが、
毛派の立場も似ていると思う。
例えば、毛派は反インドを掲げているため、
インドが締め付けを強化してくることも考えられる。
また、今までテロ組織というイメージの強かった毛派が
すんなり国際社会に受け入れられるであろうか。
何よりも、毛派が現在の多くのネパールの問題に立ち向かっていけるかどうかが最大の疑問点である。
プラチャンダと毛派に背負わされた重圧はとても大きい…。