小景異情~高校教師~

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや


室生犀星のこの詩を、現在高1の現代文で教えている。
故郷への思いを歌ったこの詩、
僕もネパール時代何度となく思い出した。
だから、この詩は思い出深い。

この詩は望郷の詩として解されることが多いが、
最後の2行に「遠きみやこにかへらばや」とあることから、
故郷に失望した詩と考えるのが、正しいようだ。

もっとも、詩中の「都」と「みやこ」の書き分けに注目して、
「みやこ」とは故郷(犀星の場合は金沢)のことを指すと考え、
やはり望郷の詩だと解する説もあるのだが…


僕がネパールにいる時、故郷とは東京そのものに他ならなかった。
ネパールの「都」カトマンズで、日本の「みやこ」東京を思い出していた。
そして「遠きみやこにかへらばや」だった。
僕の中ではこの詩は望郷の詩である。

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