アルジェの戦い~アルジェリア情勢~

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ここ数日、北アフリカのアルジェリアが話題となっている。
反政府組織に日本人をはじめとした外国人が拘束され、
さらにアルジェリア軍の爆撃によって多くの死者が出たらしい。

そのアルジェリアはモロッコの東に位置する国で、
チュニジア、リビア、モーリタニアと共に同じマグレブ諸国である。
そんなわけからか、とある人から「(モロッコから)よくご無事で。」とのメールをもらった。


僕は約1週間のモロッコ滞在中、
まったくといっていいほど危ない目に合わなかった。
強いていえば、バーでボラレたぐらい(参照)。
何でもモロッコは2011年のアラブ諸国の民主化運動(いわゆるアラブの春、ジャスコ革命)の際もほとんど盛り上がらなかったようなのだ。
僕がマラケシュでビールを酌み交わしたモロッコ人ははっきりと、
「民主化運動は無かった」と言い切っていた。
ところが調べてみると、運動自体はモロッコでもあったようである。
だが、一部に留まり、政府転覆にまでは至っていない。
彼が知らなかった可能性は十分考えられる。
例えば、日本の場合でも最近反原発運動が盛んで、
マスコミでも盛んに報道されているが、
結局ほとんどの人たちにとっては無縁である。

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もっとも、そんなモロッコだって、国内には西サハラ(サハラ・アラブ)の独立問題を抱えている。
また、今回のアルジェリアの事件のきっかけは、マリ北部の独立問題である。
マリ北部のトゥアレグ人が独立を求めて蜂起し、「アザワド」の独立を宣言。
その後アザワド政府の内紛で、反政府組織アンサル・ディーンがマリ北部を占領した。
今年になって旧宗主国フランスがマリ軍を支援し軍事介入した。
今回の外国人拘束事件の原因は、こうした欧米の介入への反発であるらしい。
その他、リビアも相変わらず混迷を極めているし、
ソマリアは無政府状態、シリアの内戦は泥沼化してしまっている…。
北アフリカ・中東は常に危険と隣り合わせであることは胆に命じなければなるまい。


そういえば、僕がモロッコで訪れた南のメルズーガは、
アルジェリア国境から約50キロのところに位置している。
今回はそこからさらにラクダで1時間ほど南に行った。
つまり、その気になればすぐにもアルジェリアに行ける場所にいたことになる。
マラソン選手なら3時間、
僕の記録でも6時間弱(参照)。


アルジェリアは首都のアルジェを始め多くの世界遺産を持つ。
カミュの「ペスト」の舞台となったオランも魅力的だ。
人質となった人たちが無事であると共に、
1日も早く安全になって欲しい。


アルジェリアはモロッコとの間に領土問題を抱えているため、
現在国境が封鎖されている。
また、リビアもカダフィ体制下では旅行者の入国を制限していた上に、
現在も政情の不安定である。
そのため、エジプト~チュニジア~モロッコというメジャーな観光国を陸路で移動することが事実上不可能になっている。
いつの日か、北アフリカをバックパッカーが自由に行き来できるようになって欲しい。

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