天国の門~海外安全情報~

海外旅行に際し、行き先の国が安全かどうかは、僕も一応考えるようにしている。
今回、モロッコを選んだのも、
エジプトなどに比べ治安が良く、観光客慣れしていてトラブルが少ないということを聞いたからだ。
何しろ、アフリカもアラブも人生初。
さすがの僕だって、慎重にならざるを得ない。


外務省の海外安全ホームページ(参照)は、一応の目安にはなる。
危険な順に、
「退避を勧告します」
「渡航の延期をお勧めします」
「渡航の是非を検討してください」
「十分注意してください」
となっている。

ちなみに、夏に行った韓国も、今回のモロッコも、
危険情報は出されていなかった。
(ただし、モロッコが実効支配する西サハラは、大部分が「渡航延期」だが、
日本は領有を認めていないため別地域扱いになっている。)


もっとも、この海外安全情報、日本の公的機関が発行するものだけあって、
やや慎重すぎる気がする。
例えば、僕が2年間いたネパール(参照)。
現在も、全土に危険情報が出されている。
特に、中部・東部のタライの一部が「渡航延期」、中西部の大部分などが「渡航是非の検討」、
カトマンズ盆地を含む残りの全土も「十分注意」となっている。
実際のカトマンズは、治安もかなり良く、
バンダ(ストライキ)はしばしば起きたものの、
特に危険なこともなく、実情とかけ離れている印象だった。
では、なぜ注意が必要なのか。
おそらく、ネパールの政情が安定しておらず、
2013年現在に至っても憲法が制定できていないことが、その大きな理由に違いない。

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一昨年末、僕はネパール南東のジャパ郡からカトマンズまで、長距離バスを利用した(参照)。
その際に通ったマヘンドラ・ハイウェイは「渡航是非の検討」。
さらに、途中で通過したバラ郡、ラウタハト郡などは「渡航延期」だった。
しかもそのうちのサプタリ郡にあるバルマジヤに、休憩で立ち寄っている(写真下)。
行き慣れたネパールだったこともあり、海外安全情報を見ておらず、
後で知って驚いたのだが…
もちろん何事もなく無事にカトマンズにたどり着いた。

画像


今回モロッコに行ったのがきっかけで、今後は他の中東諸国も訪ねてみたくなった。
エジプト、チュニジア、イラン、イスラエル、トルコ…
とある人が「中東は余りにも危険過ぎるので、止めた方が無難です。」と忠告してくれた。
なるほど、中東は政情が不安定だったり、
民族紛争を抱えた国が多いので、
日本のようにいつでも安全とはいかないのは事実だろう。
だが、少なからぬ危険は、海外旅行ならどこでもあり得ることで、
必要以上に危険視するのもまたどうかと思う。


例えば、イラン。
かつてブッシュ大統領によって「悪の枢軸」と名指しされ、
レバノンのヒズボラやパレスチナのハマスを支援しているとされ、「テロ支援国家」にも指定されている。
その反米の姿勢は、確かに危険に感じる。
だが、実際にイランに行ってきた人に聞いてみると危険なことは無く、かなり安全らしい。
考えてみると、イランは中東にあって民主的に大統領の選ばれる数少ない国である。
海外安全情報でも首都テヘラン含め大部分には危険情報が出ていない。
同様のことは同じく「テロ支援国家」とされたキューバにも当てはまる。
こちらにも危険情報はまったく無い。


海外安全ホームページによると、全土が「退避勧告」になっている最も危険な国は、
アフガニスタン、イエメン、シリア、ソマリア、中央アフリカの5ヶ国。
いずれも内戦や混乱が続く。
ちなみに、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)も全土が「渡航自粛」となっているが、
これは経済制裁を目的としている。


モロッコでイラン出身のクルド人から、
「イラクは今は観光できるぐらい安全だよ。」と言われたが、
海外安全情報だと、「渡航延期」となっている南部と北部クルディスタン地域を除き全土が「退避勧告」となっている。
やはり慎重なようだ。

数年前、「自分探し」と称して内戦下のイラクに入り、
反政府組織に拉致され殺された日本人青年がいたが、
僕は自分から危険に飛び込むような馬鹿なことはしたいとは思わない。
なので、これからも情報収集に励み、語学などの生きる力を身につけ、
いつの日か堂々とそうした国を訪れることのできる日を待とう。
未来永劫危険な国などは無いと信じている。

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