山のあなた~谷中霊園~

谷中まで来たので、谷中霊園を訪ねた。
谷中霊園は規模も大きく、かなりの数の著名人が眠っている。
それらの人のお墓参りをしながら散策してみた。

三崎坂から南西の入り口から霊園に入った。
なるほど、かなりの広さだ。

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真っ先に見かけたのが、ニコライ堂を建てた聖ニコライ(1836~1912)。
キリスト教式の墓地は少ないので結構目立つ。

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「ゴジラ」(1954年東宝)等で知られる女優・河内桃子(本名久松桃子/1932~98)は「久松家」の墓地に眠る。
墓碑に「桃子」の名前を発見した。

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幕末の画家・菊池容斎(1788~1878)の墓は東京都指定の旧跡。

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その並びには歌人・中島歌子(1845~1903)の墓も。

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「春の海」の作曲家・宮城道雄(1894~1956)の墓は、孫弟子に当たるとかいう男性が整備をしているところだった。
閉鎖的な琴の世界の話を聞かせてもらった。

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最後の将軍・徳川慶喜(1837~1913)の墓所はひときわ大きく別格の扱い。

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新派俳優・伊井蓉峰(1871~1932)は妻・てい子の墓に眠っているとのこと。

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政治家一族・鳩山家の墓。
元首相・鳩山一郎(1883~1959)夫妻を中心に、右には鳩山和夫(1856~1911)元衆院議長夫妻が眠る。

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鳩山威一郎(1918~93)元外相夫妻の墓も。

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鳩山家のお隣が横山大観(1868~1958)。

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早稲田大学建立の父・小野梓(1852~86)もご近所だ。

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北に進むと広津柳浪(1861~1928)・広津和郎(1891~1968)父子の墓所。

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「広津和郎」の墓碑の表を志賀直哉、

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裏を谷崎精二が書いている。

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博物学者・田中芳男(1838~1916)の墓は台東区史跡。

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日本画家・鏑木清方(1878~1972)。

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元横綱常陸山(出羽海/1873~1922)。

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かつて谷中霊園の中には五重塔があった。
幸田露伴の「五重塔」のモデルとなった建物だ。
1957年に焼失して、現在は跡地が残るのみ。

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その近くに、歌人・佐佐木信綱(1872~1963)の墓があった。
その父の国文学者・佐佐木弘綱(1828~91)も隣に眠る。

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しかし、資料にあった上田敏(1874~1916)の墓が見当たらない。

あったとおぼしき場所は更地になっているではないか。

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近所の人に聞いたところ、昨年撤去されたのだという。
いくら高名な文学者といえ、墓を受け継ぐ人がいないと、取り除かれてしまうらしい。
なんとも惜しいことだ…。

今は共同の立体埋蔵施設に移されている。

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西側の墓地には、
俳優の長谷川一夫(1908~84)。

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映画監督・稲垣浩(1905~80)。

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裏を見ると、墓石を建立したのは稲垣浩本人である。

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作家・獅子文六(1893~1969)。
「岩田家」の墓とあるだけだが、卒塔婆に獅子文六の名前を見つけた。

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南の方に戻る。
元横綱栃木山(春日野/1892~1956)。

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明治の教育者・中村正直(1832~91)墓は都指定旧跡だが、
厳密には谷中霊園に隣接する了俒寺の墓地にある。

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谷中霊園に戻って…
新国劇の沢田正二郎(1892~1929)。

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手水鉢に「新国劇」の文字が。

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茶道宗偏流家元の初代から10代の山田宗偏の墓。

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墓碑に歴代家元の名が刻まれている。

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劇作家・福地源一郎(桜痴/1841~1906)。

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作家・色川武大(阿佐田哲也/1829~89)。

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川上音二郎(1864~1911)は墓ではなく、銅像台座のみが残る。
銅像は戦時中に供給されてしまったらしい。

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古着屋吉蔵を殺して斬首刑となった毒婦・高橋お伝(1850~79)も碑のみ。
墓は両国の回向院にある。

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マルクス主義者・平野義太郎(1897~1980)碑(右側)。

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宝塚女優・天津乙女(1908~80)は、本名の鳥居栄子で葬られている。

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最後に北西へ。

英文学者・馬場孤蝶(1869~1940)。

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渋沢栄一(1840~1931)一家の墓地は敷地が広い。
さすがは大実業家。

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国語学者・上田万年(1867~1937)。

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上田の娘・円地文子(1905~86)も一緒に眠っている。

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お墓を参って歩くと、いろいろなことがわかる。
墓にもそれぞれの人柄が溢れているのだ。
例えば、墓石にその人の業績を記している人がいる一方、
あくまで一族の一人としてひっそりと眠る人もいる。
墓は何かを語りかけているようでさえある。


お墓参りを趣味とする人を「墓マイラー」というらしい。
なるほど、墓参りの楽しさがわかった気がする。
僕もこれから墓マイラーを目指そうかな?

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