恋とボルバキア~ドキュメンタリー映画~

このところドキュメンタリー映画を観る機会が増えている。
たまたま僕の興味を引く題材のドキュメンタリー映画の公開が相次いだからである。

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例えば、恵比寿の東京現代写真美術館で8月から公開されていた「世界で一番美しい村」。
2015年のネパール大震災からの復興を描いた作品であったが、
僕は2007年から2009年までネパールのカトマンズに住んでいたことがあるので、
興味深く観ることができた。

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同じ東京現代写真美術館では、11月に「リュミエール!」を観た。
これは映画の父とされるフランスのリュミエール兄弟についての作品で、
ドキュメンタリーというよりは、兄弟が製作した作品を紹介したアンソロジーといえるかもしれない。
リュミエール兄弟の作品は、これまでにもかなりの数の作品を観てきているが、
何しろただそこにある光景を撮影しただけのものが多く、ずっと観ていると飽きてくる。
ところが、この「リュミエール!」ではナレーションによる解説がついているので、かなり興味深く観ることができた。
なんといっても、鮮明な画像でリュミエール兄弟の映画が観られたことが新鮮だった。


東中野にある「ポレポレ東中野」は主にドキュメンタリー映画を中心に上映している映画館だが、
ここでも面白いプログラムが相次いだ。

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中村高寛監督の新作「禅と骨」の公開を記念して、
中村監督の前作「ヨコハマメリー」(2006年)が再上映された。
これは、1990年代まで横浜に実在し、「メリーさん」と呼ばれた白塗りの老街娼を主人公としている。
公開当時から気になっていたのだが、なかなか観る機会がなかったので、この機会に観に出かけた。
メリーさんを知る人物へ取材を重ねていくが、横浜という町の歴史ドキュメントともなっている点が面白い。

映画の上映後には中村監督と、脚本家の北里宇一郎によるトークショーがあった。
せっかくなので、中村監督の著書「ヨコハマメリー」を購入してサインをもらった。

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12月9日に公開されたばかりの「恋とボルバキア」もなかなかユニークな作品だった。
「ボルバキア」とは、宿り主を性転換させるバクテリアとのことであるが…。
いわゆるLGBT映画である。
恋人のいる男性に恋した女装者。
女装者と恋人関係にあるレズビアン女性。
子供の3人いる初老の女装者など、
様々な性の有り様が描かれる。
こんな生き方もあるのかと、驚かされるばかり。

小野さやか監督は33歳の若い女性であるが、
その小野監督と、女装男性でありながらAV女優として活躍した大島薫のトークショーがあった。
映画の裏話から始まり、
最後は大島が以前週刊誌に取り上げられた某男性との関係秘話など、かなり盛り上がる内容であった。
小野監督と大島薫には、プログラムにサインをしてもらったが、
大島薫は男性だとわかっていても、かなり可愛らしかった。

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ドキュメンタリーというのは、
作為の無い、出演者の素の現実が撮影者によって映し取られるということにある。
そしてしばしば撮影者と出演者の関係が、そこには表れてくる。

今後も魅力的なドキュメンタリーを観ていきたいと思う。


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