ファーストラヴ~島本理生・芥川賞受賞~

第159回芥川賞・直木賞受賞作が発表された。
芥川賞は高橋弘希の「送り火」、直木賞は島本理生の「ファーストラヴ」と決まった。

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島本理生の直木賞受賞については、正直今さらという感想である。
というのも、島本は15歳で作家デビューしていてすでにキャリア20年のベテランであったからだ。
芥川賞候補4回、直木賞は2回目の候補で受賞した。

話題になったのは2004年の芥川賞。
当時20歳で、「生まれる森」で候補となった。
この時は19歳の綿矢りさ「蹴りたい背中」、20歳の金原ひとみ「蛇にピアス」も候補にあがっていて、
若い女性作家3人の争いが注目された。

話題作りのためにも彼女たちに受賞させるのではないかと思っていたのだが、
その中では個人的に島本理生が有力だろうと予想していた。
というのも、島本は2001年に「シルエット」で群像新人文学賞優秀作、2003年に「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞受賞を受賞するなど、
10代作家として話題であった。
しかも、「リトル・バイ・リトル」ではすでに芥川賞の候補にもあがっている。
芥川賞は作家の質を判断するために初候補では受賞させず、2度目の候補で与えるということがよくある。
綿矢は17歳の時に「インストール」で文藝賞を受賞していたが芥川賞候補は初めて。
金原に至ってはこれがデビュー作であった。

果たして受賞したのは綿矢と金原だった。
申し訳ないが、正直言って容姿の差だなと思った。
実際、清楚な綿矢と、ギャル系の金原という対照的なルックスも話題になった。

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その後の活躍を考えると、今でもこの時に島本理生が受賞しても良かったように感じるし、
その後のどこかで取るべきだったろう。
今回改めて芥川賞・直木賞の受賞リストを眺めてみると、彼女はどうも運がない。
2011年の「アンダスタンド・メイビー」での直木賞候補の際は池井戸潤の「下町ロケット」が受賞しているし、
2015年に「夏の裁断」で芥川賞候補の時は又吉直樹の「火花」が話題だった。
今回も湊かなえの「未来」という有力候補がいたのだが、なんとか受賞することができた。


今回、芥川賞を取った高橋弘希にも注目である。
茶髪のロン毛でいかにもミュージシャンといった風貌だが、実際にロックバンドのキーボードとしても活動しているらしい。
これまでにも辻仁成、町田康(町田町蔵)、川上未映子らがミュージシャンから芥川賞・直木賞作家となっている。
ただ、彼が参加しているバンドの名前が調べても分からなかった。
おそらくこれから明らかになるのだろうが、そちらのほうもどんな音楽なのか楽しみである。



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