讃歌~オウム真理教~

麻原彰晃尊師が選挙に出ていた頃、家の郵便受けには真理党やオウム真理教のビラが大量に入れられるようになっていた。
もちろん、大半はすぐに捨ててしまったのだが、そのうちの何冊かは将来価値が出るかもしれないかと思って取っておいた。
実際、30年近く経ってからもこうしてネタにできるわけだから、その予感は正しかった。


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真理党の政策を纏めた冊子「進化」。


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そしてこちらが、「未来を開く転輪聖王Vol.1/Vol.2」。
オウム真理教が成立するまでを描いた漫画である。


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改めて見るとなかなか面白い。


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地下鉄サリン事件の起きる2、3年前だったろうか、
たまたま新宿でもらったオウムのチラシに、ロシアのラジオ局で放送しているオウム真理教の番組の案内が載っていた。
その夜、さっそくその番組を聴いてみた。
詳しい番組の内容は覚えていないが、麻原彰晃作曲の音楽を紹介するコーナーがあった。

その時聞いた曲が、「讃歌」というもの。

♪おおおオウム おおおオウム おおおオウム真理教…

というフレーズがやたらに耳に残った。
後年、YouTubeで聞き直して懐かしかった。


地下鉄サリン事件で麻原彰晃尊師が逮捕されるまで、
オウム真理教はサブカルチャー的な盛り上がりを見せていたのも確かである。
「ポア」「サティアン」「グル」「サマディ」など、オウム真理教事件をきっかけに広まり定着した言葉も多い。

僕がネパールに住んでいた頃、日常生活でオウム用語と同じ言葉を耳にすることは多かった。
というのも、オウム真理教が用いていた用語の多くはサンスクリット語由来であり、
ネパール語にもサンスクリットが基になっている単語が多いからだ。
例えば、オウムで指導者を意味する「グル」。
これは「師匠」「恩師」みたいな意味でネパールでは使われている。
麻原尊師の妻・松本知子のホーリーネーム“マハー・マーヤ”はネパール語では「偉大なる愛」という意味だし、
彼らの娘“ドゥルガー”、“カーリー”もヒンズー教の女神の名前である。


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そもそもオウム真理教の「オウム」自体が、ヒンズー教でのありがたい呪文の意味があり、
ネパールで使われているデバナガリー文字でも「オウム(オム)」という語だけは独自の文字になっている。
だからネパールではあちらこちらでオウムのマークを見かけたものだし、
オウム(オム)さんという名前の知り合いもいる。
数年前に日本でも上映されたインド映画「恋の輪廻/オーム・シャンティ・オーム」の主人公の名前もオウムであった。
(写真上がデバナガリー文字の「オウム」:下はオウム真理教のロゴ)


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ただ、オウム真理教があまりにも負の意味で有名になってしまったために、
オウムとはまったく無関係の1914年創立のオーム社が非難を受けたり、
ヨガやチベット仏教団体が肩身の狭い思いをするなんてことが実際にあったらしい。
これは、卍(まんじ)マークのついたポケモンキャラがナチスドイツを連想するとのクレームでアメリカで利用中止になったのとまったく同じである。
今回の死刑執行でも、麻原尊師の娘アーチャリーに対してのバッシングが数多く見られている。
幼い頃から麻原彰晃の後継者として育てられたとはいえ、地下鉄サリン事件当時僅か11歳。
そんな彼女を非難することに対しては正直いろいろな意見があるだろう。
その是非は敢えて僕からは言わないが、非難する人は非難する意味をきちんと考えてから非難して欲しいと思う。



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