シンクロニシティ~2018年音楽事情~

年も終わりに近づくと、その1年を振り返るようなテレビ番組が増えてくる。
殊に12月30日から31日にかけては「輝く!日本レコード大賞」や「紅白歌合戦」といった番組が放送されるので、その1年間の音楽シーンを振り返ることになる。
僕も今年、その2つの番組を観ながらいろいろと考えた。

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レコード大賞の「優秀作品賞」には次の10曲が選ばれていた。
欅坂46「アンビバレント」
三山ひろし「いごっそ魂」
TWICE「Wake Me Up」
SEKAI NO OWARI「サザンカ」
氷川きよし「勝負の花道」
乃木坂46「シンクロニシティ」
AKB48「Teacher Teacher」
三浦大知「Be Myself」
西野カナ「Bedtime Story」
DA PUMP「U.S.A.」

正直、ほとんどの曲がわからない。
もちろん、聞けばわかるような曲もあるのだが、曲名を見ただけではどの曲なのかがわからない。
唯一、DA PUMPの「U.S.A.」は新語・流行語大賞の候補にも上がるほどのブームになったので知っていたぐらいである。
そんなわけだから、漠然とレコード大賞は「U.S.A.」が取るのかな…と思っていたら、
大賞に選ばれたのは乃木坂46の「シンクロニシティ」だった。

ネットを見てもこの結果には異論があったらしく、
「なぜU.S.A.じゃないんだ」という意見は多く見られた。

一説には、「U.S.A.」はイタリアのジョー・イエローが1992年に発表した曲のカヴァーであるため、大賞を逃したのだそうだ。
実際、過去にも西城秀樹の「YOUNG MAN」や岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」がカヴァー曲であることを理由にレコード大賞の候補から外れたということもあったという。
そういえば、「レコード大賞」で「U.S.A.」を歌った際、ボーカルのISSAが、「Y・M・C・A」の振りをしていた。
最初、今年亡くなった西城秀樹への追悼の意味があるのかと思ったのだが、
ひょっとしたら始めから大賞を取れないことへの抗議の意味もあったのかもしれない。


大晦日の「紅白歌合戦」は、昔のようにその年のヒット曲がわかるような番組ではなくなったが、
何だかんだで大晦日らしい番組として楽しみに観てしまう。
しかし今回は、正式な出場歌手よりも、北島三郎やサザンオールスターズといったゲスト出演の歌手のインパクトが強かった。
勝敗は、僕の予想では、終盤に松田聖子、松任谷由実、石川さゆりといった大御所を並べた紅組が優勢だったが、
果たして結果は白組の勝利。
ただし、審査員の票は、僕と同じ紅組が優勢であった。
会場票と視聴者票は白組が優勢だったが、おそらく、サザンオールスターズが最後に盛り上がったので白組に入れてしまった人が多かったのではないだろうか。


2018年の音楽シーンを振り返るために、今年のオリコンチャートを見てみた。

1位 AKB48「Teacher Teacher」
2位 AKB48「センチメンタルトレイン」
3位 乃木坂46「シンクロニシティ」
4位 乃木坂46「ジコチューで行こう!」
5位 AKB48「NO WAY MAN」
6位 AKB48「ジャーバージャ」
7位 乃木坂46「帰り道は遠回りしたくなる」
8位 欅坂46「ガラスを割れ!」
9位 欅坂46「アンビバレント」
10位 King and Prince「シンデレラガール」

なんと1位から9位までを秋元康プロデュースの曲が独占しているのだ。
これではあまりになんなので、11位以下も見てみた。

11位 嵐「夏疾風」
12位 BTS「FAKE LOVE」
13位 King and Prince「Memorial」
14位 嵐「Find the Answer」
15位 嵐「君のうた」
16位 SKE48「いきなりパンチライン」
17位 SKE48「無意識の色」
18位 米津玄師「Lemon」
19位 TWICE「Wake Me Up」
20位 TWICE「Candy Pop」

ジャニーズアイドルと韓流アイドルが並ぶなか、18位に米津玄師がかろうじて入っているのでほっとする。
21位以下も見てみたが、ほとんど似た状況で、
今年の音楽シーンは秋元康、ジャニーズ、韓流の3つにほぼ集約されるらしい。
ちなみに「U.S.A.」は61位だった。

もちろん僕はアイドルが爆発的人気を得ることに対してはなんら否定はしない。
だが、握手券などの特典をつけたり、1つのタイトルのCDを何種類も販売して売り上げを増やそうとする、いわゆる“AKB商法”に関してはあまり良い気がしない。
おかげで2010年以降のオリコン年間ベスト10はほぼ秋元康プロデュースが独占し、残りがジャニーズという状態になっている。
(例外は2011年8位の「マル・マル・モリ・モリ!」、13年5位のEXILE「EXILE PRIDE」、14年9位EXILE TRIBE「THE REVOLUTION」のみ)
秋元康とジャニーズ以外の年間1位は2007年の秋川雅史「千の風になって」が最後である。
個人的には“AKB商法”とはなかなかうまい方法であるとは思っているのだが、おかげでオリコンチャートの権威は下がってしまった。
かつてはオリコンチャートを見れば、その年の音楽シーンが振り返ることができたが、今ではそれも無理。

最近、若い人の音楽から取り残されている気がするが、ついていくのは実は並大抵のことではないのかもしれない。


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