Bad Guy~グラミー賞授賞式~

2020年第62回グラミー賞授賞式をWOWOWで観た。
さすがに生中継は仕事中で観ることはできないので、観たのは夜の再放送の方だった。
年に1度のアメリカ音楽の祭典だけあって、実に充実した時間を過ごすことが出来た。


オープニングは31歳の遅咲きの新人リゾ。
「Truth Heats」などを披露した。
今回最多8部門ノミネート。
すでに最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞と最優秀トラディッショナルR&Bパフォーマンス賞を受賞している。

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リゾは歌の最初に「コービーに捧げます…」と語ったが、
授賞式前日に元NBA選手のコービー・ブライアントがヘリコプター事故で亡くなるという痛ましい事故があったばかりである。

続いて登場した2年連続の司会となるアリシア・キーズもまたブライアントの功績を称えると、
ボーイズⅡメンのメンバーと「It’s So Hard to Say Goodbye」をアカペラで歌った。

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アリシアがピアノの弾き語りを始めたが、歌詞の中に授賞式に出席しているミュージシャンたちの名前を織り交ぜていた。
韓流のBTS(防弾少年団)の名前もその中にあったが、今回韓流として初めてグラミー賞のステージでパフォーマンスを行なうことになっている。
豪華なミュージシャンのパフォーマンスによって授賞式自体が一級のエンターテインメントになっているのがグラミー賞である。


例えば、昨年は授賞式に出席しなかったアリアナ・グランデも今年は「7 Rings」などを歌った。
曲の合間に生着替えがあってドキッとした。

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キューバ移民の子のカミラ・カベロは自身の父親の前で「First Man」を感動的に歌い上げる。

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初ノミネートの18歳ビリー・アイリッシュはプロデューサーで兄のフィネアス・オコネルのピアノで「When the Party’s Over」をしっとりと歌う。

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グラミー賞ならではコラボが見られるのも楽しみだ。
エアロスミスがRUN-DMCとのコラボで「Walk this Way」などを披露したが、ボーカルのスティーブン・タイラーは71歳とは思えないパワフルな演奏で、客席も盛り上がっていた。

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ビルボード史上最長の19週連続ヒットチャート1位となったリル・ナズ・Xの「Old Town Road」にはビリー・レイ・サイラス、BTS、ディプロ、メイソン・ラムジーらがコラボした。

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現在20歳のリル・ナズは「最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)賞」「最優秀ミュージック・ビデオ賞」を受賞した。


亡くなったミュージシャンの追悼のコーナーもある。
2016年に急死したプリンスのトリビュートでは、アッシャーが「Little Red Corvette」、「When Doves Cry(ビートに抱かれて)」、「Kiss」の3曲を披露。
シーラEがコーラスとパーカッションでコラボした。

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3月に射殺されたニプシー・ハッスル追悼では、DJキャレド、ジョン・レジェンド、ミーク・ミル、YGらヒップホップ・ミュージシャンが今回最優秀ラップ歌唱・パフォーマンス賞にノミネートされている「Higher」などを披露。

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その最優秀ラップ歌唱・パフォーマンス賞のプレゼンターとしてステージに上がったのは、先日パーキンソン病を公表したオジー・オズボーンとその妻シャロン・オズボーンだった。
二プシーの名前を読み上げた。


長年グラミー賞のプロデューサーを務めるケン・アーリックを讃えるパフォーマンスでは、
映画「フェーム」の主題歌を、カミラ・カベロ、シンディ・ローパーらが披露。
シンディは今年66歳だという。

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特別功労賞を受賞したジョン・プラインを顕彰してボニー・レイットが「Angel from Montgomery」を披露した。
ボニーは御年70歳。

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賞の行方であるが、今年は最多8部門ノミネートのリゾと、6部門ノミネートの弱冠18歳のビリー・アイリッシュの争いとみられていた。
まずは、最優秀ポップス・ソロ・パフォーマンス賞で両者が激突した。
この部門はビヨンセ、アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフトもノミネートされていて激戦であったが、
果たして受賞したのはリゾであった。
これはリゾが一歩抜け出したか?


しかし、主要4部門の1つである最優秀新人賞ではビリー・アイリッシュが勝利。

最優秀楽曲賞もビリー・アイリッシュの「Bad Guy」に決まる。
兄のフェネアスが「ベッドルームで一緒に曲を作ってきた。夢はかなう。」とスピーチした。

さらに最優秀アルバム賞もビリー・アイリッシュが受賞。
勢いがリゾからビリーに傾いてきた。

そして、いよいよ最後の最優秀レコード賞。
ここもこのままビリー・アイリッシュで決まるのか?
プレゼンターは司会のアリシア・キーズ。
読み上げた名前はまたしてもビリー・アイリッシュ。
直前に最優秀アルバム賞を受賞し別室にいたビリーとフェネアスが慌ててステージに上がる。
今日4度目のスピーチということもあって、2人は一言「Thank you.」とだけ語った。

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終わってみればビリー・アイリッシュのためのグラミー賞だった。
主要4部門に加え、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞も受賞し、ノミネート6部門中5部門受賞だった。
主要4部門総なめは、1981年のクリストファー・クロス「Sailing」以来39年ぶり2に目という快挙。
2009年にテイラー・スウィフトが20歳で受賞した最優秀アルバム賞の最年少記録も更新した。
もっとも新人賞だと過去に1996年にリアン・ライムスの14歳という記録がある。


グラミー賞では新人賞を取るとそれ以上のヒット作を出せないというジンクスがあると言われているが、果たしてビリーの場合はどうであろうか。
プレッシャーもあるだろうが、周りの声など気にせずに、しっかりと自分の音楽を生み出していって欲しいと思う。



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