ノア・約束の舟~創世記4~

この地上に人類が溢れてくると、不法が満ち溢れ堕落が起きるようになってくる。
そんな人類を見て、神はこの世界を滅ぼそうと決める。
だが、ノアだけは神に従う無垢な人であったため、彼に命じて大きな箱舟を作らせた。
そして、すべての動物から1番ずつを箱舟に乗せた。

やがて40日40夜地上に雨が降り続け、この世のすべてを洗い流した。(創世記6~9)

SimonDeMyle.jpg

「ノアの方舟(箱舟)」のエピソードである。
「ギルガメッシュ叙事詩」にも同様の洪水が描かれており、一部は史実であったとも言われている。

聖書によると箱舟の大きさは長さ300アンマ、幅50アンマ、高さ30アンマで3階建てであった。
1アンマは45センチだから、長さ135メートル、幅22.5メートル、高さ13.5メートルとなる。
タイタニック号が長さ269メートル、幅28メートル、高さ53メートルだったから、大きさはちょうど半分ぐらい。
ノアと3人の息子だけで作り上げることもなんとか出来そうな気がする。

ではそこに、世界中のすべての動物を1つがいずつ入れることは可能だろうか。
世界中の動物の種類は、ほ乳類5,513、鳥類10,425、爬虫類10,038、両生類7,302の計33,278種類だそうである。
それが2匹ずつだから数は66,556匹。
箱舟の面積は3階建てだから計9,112平方メートル。
これを66,556で割ると1匹当たり0.14平方メートルとなる。
日本では鉄道の定員を乗客一人当たり0.35平方メートルとしているが、実際は200%を超える混雑もある。
また、動物の大半は人間よりも小さいサイズであることを考えると、乗せ切ることは決して不可能ではなさそうである。

次に食料の問題だが、乗せている動物の中にはライオンやトラといった肉食動物もいる。
それらの動物が箱舟の中の動物を食べてしまうと、その瞬間にその動物は滅亡してしまうだろう。
となると、他に食料用の動物を乗せなくてはならない。
その辺りの疑問は、映画「天地創造」(1966年米/伊)ではミルクを飲んでいたということになっている。
また、映画「ノア/約束の舟」(2014年米)では動物たちは眠らされていた。

実をいうとこの問の答えは聖書にきちんと記されている。
地上についたノアたちに神はこう言う。
「動いている命あるものは、すべてあなたたちの食糧とするがよい。わたしはこれらのすべてのものを、青草と同じようにあなたたちに与える。(創世記9.3)」
かつて天地創造の際にはこう言っている。
「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。(創世記1.29~1.30)」

つまり、ノアたちが洪水から再び大地に上陸するまでは、人も動物もすべてベジタリアンであったのだ。


アニメ映画「ファンタジア2000」(1999年米)でノアの箱舟を描いた「威風堂々」のエピソードには、つがいの動物たちが箱舟に向かっている中、ユニコーンやドラゴン、グリフォンが列に加わらずに笑って見ている場面がある。
なるほど、現在実在していない動物はこの時の洪水で滅んだということなのだ。
ひょっとしたら恐竜が滅んだ原因というのも、この時の洪水なのかもしれない。
確かに、全長22メートルものブロントサウルスを乗せてしまうと箱舟の容量のかなりの部分を占めてしまう。
そのためノアは恐竜たちを箱舟に乗せることができなかったのかもしれない。

Taproom.jpg

となると人類と恐竜とは、共存していたということになるわけだが、
実際ステゴサウルスと思しき彫刻のあるカンボジアのアンコール遺跡のタプローム寺院(写真上)や、首長竜のような絵が描かれたアマゾンのヤモン遺跡(写真下)なども発見されているので、案外そうだったのかもしれない。

Yamon.jpg



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