あさきゆめみし~競技かるた名人位・クイーン位戦~

新型コロナウィルスは各方面に大きな影響を与えているが、競技かるたも例外ではない。
競技かるたほど、3密になるものはないからだ。
対戦は「密接」で行なわれるし、音や風の影響もあるから「密閉」も必要。
狭い和室での練習や大会は「密集」になりやすい。
昨年から多くの大会が中止・延期となっている。

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そんな中、競技かるたの最高位、名人位戦・クイーン位戦は予定通り行なわれることになった。


今年は10月の東西予選も人数を絞り、それぞれ16人のみ。
出場選手は段位順となり、同段位の場合は昨年のA級得点順になるのだとか。
僕もだいぶ以前に予選に出場したことはあるが、このルールでは当然出場出来ない。
そのため、例年以上に熾烈な戦いとなった。


11月の挑戦者決定戦の結果は次の通りとなった。

自見壮二朗6段(福岡)2―0川瀬 将義6段(東北大学)
山添 百合6段(京都)2―0髙橋 優衣5段(東大)


名人位戦は、19歳の九州大1年・自見壮二朗6段が挑戦者となった。
19歳というと、もし勝てば史上最年少名人となる。
自見6段とは2013年の宮崎大会で対戦したことがある。
当時小学生だったが、あっさりとやられてしまった。


クイーン位戦の山添百合6段は、3度目の挑戦者となる。


1月9日、近江神宮にて名人位戦・クイーン位戦が行なわれた。
粂原圭太郎名人と(京都大学)本多恭子クイーン(大津あきのた会)は共に山添百合挑戦者と同じ29歳で同級生だという。
まるで漫画「ちはやふる」を彷彿させてどこか因縁めいたものを感じる。


果たして結果は…。

〈名人位戦〉
○粂原 3 自見✕
○粂原 7 自見✕
○粂原 13 自見✕

〈クイーン位戦〉
✕本多 1 山添○
✕本多 4 山添○
✕本多 7 山添○


共に3試合で決着がついた。
名人位戦は粂原名人が3期目の防衛に成功。
史上最年少名人の誕生はならなかった。

クイーン位戦は山添挑戦者が勝ち、本多クイーンは初防衛とならなかった。


2012年に西郷直樹永世名人、楠早紀永世クイーンが勇退してから、名人位・クイーン位共に群雄割拠となっている。
名人位戦は岸田諭・元名人(篠山)、川崎文義・前名人が共に3期守った後4期目の防衛に失敗している。
クイーン位戦も山添・新クイーンで5人目。
最長で2期までで、本多クイーンも防衛には失敗している。
粂原名人、山添新クイーンはここから新しい時代を築くことは出来るのだろうか。