十五の夜~共通テスト・鼻出しマスク問題~

今回の大学入学共通テストで一番話題になった出来事というと、「鼻出しマスクで失格」になった受験生がいたことだろう。


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報道によると16日の初日、マスクから鼻を出していた受験生が6回に渡って試験監督から注意を受けたが従わなかったため、失格となり受験科目の結果も無効となったというのである。

この事については賛否両論いろいろと意見が分かれた。
実際のところ、鼻出しマスク姿の受験生というのは他にもいたらしく、試験監督ごとに対応が違ったのではないか。
また、そのことによって受験生の人生を左右する失格処分というのは重すぎるのではないかと。
その一方で、「受験上の注意」ではマスクの正しい着用を義務づけており、指示に従わなかった場合は「不正」になる可能性もあると明記されていたことから、処分は当然であるとも。


僕自身は教員としても、失格処分は妥当であると思う。
違反の内容がどうこうではない、6回も注意を受けてそれに従わなかったことが問題だ。
5回目に注意された際には、次で失格だと最後通牒を突きつけられていたとのことである。
また、こういった人がその都度静かに従うとは思えない。
逆らったり抵抗したりしている可能性が高い。

実際、その後いろいろと情報が入ってきたが、件の受験生は大声を出したり暴れたりしたばかりか、
スマホで尾崎豊の歌を流したり、試験監督を撮影したりもしていたらしい。

失格になった後も、会場のトイレに立て籠ったそうだ。
相当に悪質だったように思われる。




その後、件の受験生は49歳の男性であったとが明らかになった。
しかも、件の受験生ものもとおぼしきTwitterを見ると、いろいろと持論を展開していて、そもそも受験自体が抗議目的であったことを伺わせる。
そのことから、受験生への同情的な声はみるみる萎んでいった。



現在では、「鼻出しマスク」の是非に論点が移っている感がある。
マスクから鼻を出していても、感染予防上問題無いのではないか、あるいはマスク自体感染予防効果が低いのではないか…。
しかし、今回の問題、決まったルールに従わなかったことが問題なのであって、明らかに論点がずれている。
よく考えればおかしいルールなんてものも世の中にはいくらでもある。

鼻出しマスク事件を抜きにしてもトイレや帰りなど共通テスト会場で受験生が密になる状況はかなりあったようだ。

だからといって、件の受験生のしたことは許されることではないだろう。
彼が失格になったのは当然だろうし、その彼と同じ部屋に居合わせた他の受験生こそ不幸であったと同情する。
さらにこのようにここで僕が彼について語ることは、それこそ彼の狙いだったようがしてならない。
彼は世間に騒がれることで注目されたい、いわゆる“炎上商法”を狙っているのだろう。
彼を成敗するには無視することの方が効果的である。
こうやって彼について論ずることこそ、彼の思惑にはまっているのではないだろうか。
なので、この話はこの辺でおしまいにしたい。