ずっと忘れない~青年海外協力隊員一時帰国~

新型コロナウィルスの世界的流行は国際協力機構(JICA)が派遣する青年海外協力隊員(JOCV)にも大きな影響を与えそうである。

エチオピアではJICAの専門員ら2名が新型コロナウィルスに感染し、JICA事務所が一時閉鎖になっているという。
今回、71ヶ国に派遣されている青年海外協力隊員らJICAのボランティア1,785人全員に帰国指示が出たそうである。


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残念ではあるが、これは当然の措置であろう。
僕がいたネパールの場合でいうと、現時点で感染者は中国からの帰国者1人しかいない。
しかし、中国と国境を接している以上、ウィルスの流入は防ぎようがない。
いや、すでに入ってきている可能性だって十分ある。
そもそもネパールではロクな検査もされていないだろう。
それどころか、ネパールでは流行を防ぐ事も、きちんと治療する事も不可能である。
僕のいた頃と違い、今はネパールの地方にも隊員がいるから、移動すらままならない。

隊員たちの安全を守るためには帰国はやむを得ない。

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帰国した隊員は、2週間の自主待機を要請されるそうである。
今後は現地の状況を見て、派遣再開を検討するとの事だ。
しかし、新型コロナウィルスは依然終息の気配はなく、流行が長期に渡る可能性もある。
隊員の任期は2年間しかない。
派遣再開までの期間が長引いた場合、残りの任期はどうなってしまうのだろうか…。


僕がネパールに行く直前の2006年、
ネパールは王政廃止をめぐって国が内戦状態に陥った。
この時、JICAネパール事務所は全隊員の帰国を決定している。
ところが、直前になって国王が政権を放棄することを表明したため、
隊員の帰国は無くなったそうだ。
新型コロナウィルスは、その時よりもはるかに深刻だということである。



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