テーマ:書評

或る夜の出来事~ヨシュア記~

「ヨシュア記」の主人公はヨシュアである。ヨシュアはモーセの跡を継いでイスラエル人の指導者となり、彼らを遂にカナンへ導くことに成功した。(下の絵はジャン・フーケ「エリコの奪取」) 「ヨシュア記」にはヨシュアに率いられたイスラエル人のカナン攻略が詳細に述べられている。イスラエル人は手始めにエリコ(ジェリコ)を攻めた。祭司たちが十戒を収…
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怒りの葡萄~申命記2~

約束の地カナンをめざしてのモーセ一行の旅は40年にも及んだ。 エジプトのカイロからイスラエルまでは直線距離で424キロ。これは東海道五十三次のお江戸日本橋から京都三条大橋までの487.8キロよりも少し短い。この距離を江戸時代の日本人は12日から15日かけて歩いていたという。モーセ一行のルートには様々な説があるが、シナイ半島を迂回したと…
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エクソダス~出エジプト記3・レビ記・民数記・申命記1~

「出エジプト記」20章から「レビ記」「民数記」「申命記」にかけて、聖書の記述は律法の内容を詳細に語ることに費やしている。従って物語的な面白さは激減してしまう。(下の絵はブリグストック「フルと兄アロンに支えられたモーセ」) モーセ一行は荒野を旅している。今日のベドウィンのように穴を掘って柱を立てたテントに住んでいたのではないだろうか…
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十戒~出エジプト記2~

エジプト軍を振り切った後も、モーセ一行の苦難の旅は続く。約束の地にたどり着くまでに40年もの歳月を要したという。それほどまで長い時間砂漠をさまようことになった原因は、民が神を信じることをしなかったからだという。 砂漠の放浪の旅である。民が飢えと渇きに悩まされたことは想像に難くない。そんな時もモーセは奇跡を起こす。マラの地で得た水は苦く…
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プリンス・オブ・エジプト~出エジプト記1~

「旧約聖書」は2冊目の「出エジプト記」に入った。「出エジプト記」は「創世記」の400年後の時代を描いている。 エジプトに移り住んだイスラエル人達であったが、すでに「ヨセフのことを知らない新しい王が出てエジプトを支配(出エジプト記1.8)」するようになっており、強制労働を強いられていた。イスラエル人はこの頃までに「壮年男子だけでおよそ6…
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ヨセフとその兄弟~創世記9~

カナンに移り住んだヤコブたちであったが、ヤコブは息子たちのうちラケルの生んだヨセフをことの他かわいがった。そんなヨセフのことを兄たちは嫉妬。兄たちによって荒野の穴に落とされたヨセフは、イシュマエル人に売られエジプトに連れられて行ってしまう…。(創世記37)(下の絵はオーファーベック「兄に売られるヤコブ」) 「創世記」最後の主人公は…
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ジェイコブス・ラダー~創世記8~

イサクは妻リベカとの間に双子の子エサウとヤコブを設けた。年を取り目が見えなくなったイサクは、長子エサウに祝福を与えようとした。ところがヤコブはエサウのふりをしてイサクの祝福を受けることに成功。エサウは激怒し、ヤコブは伯父ラバンの元へ逃げる。 ラバンの下でヤコブは財産を築き独立。故郷に戻る旅の途中で神と格闘し勝利したことから“イスラ…
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アブラハムの子~創世記7~

 アイヤー、ヨッ 作家・阿刀田高は「旧約聖書を知っていますか」の中で、イスラエルの族長の名前の覚え方をこう述べている。アブラハムの子がイサク、その子がヤコブ、そしてその子がヨセフである。我々日本人は聖書の人名になかなかなじみがないので、こうした語呂合わせがあるというのはあり難い。 今回紹介するアブラハムの子イサクは地味な人物であ…
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ソドムとゴモラ~創世記6~

創世記12章から主人公はアブラハムとなる。アブラハムはノアの10代目の子孫であり、イスラエル民族(ユダヤ人)の族長(開祖)である。つまり彼によってイスラエル人の歴史が始まったことになり、創世記のここからの記述は“神話”でなく“歴史”となる。言わばアブラハムは聖書における神武天皇のような存在であるようだ。 アブラハムはもともとは「ア…
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バベル~創世記5~

シンアルの地の平原に住みついた人々は、天まで届く塔を築こうとした。それを見た神は、彼らがお互いに言葉を理解できなくした。その結果、人々は世界各地に散らばっていった。(創世記11.1~11.9) 僕は海外旅行が好きなので世界各地に行くのだが、なぜ世界の言語はこうも違うのかと思うことがある。以前、タイから陸路国境を越えてミャンマー…
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ノア・約束の舟~創世記4~

この地上に人類が溢れてくると、不法が満ち溢れ堕落が起きるようになってくる。そんな人類を見て、神はこの世界を滅ぼそうと決める。だが、ノアだけは神に従う無垢な人であったため、彼に命じて大きな箱舟を作らせた。そして、すべての動物から1番ずつを箱舟に乗せた。 やがて40日40夜地上に雨が降り続け、この世のすべてを洗い流した。(創世記6~9) …
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エデンの東~創世記3~

エデンの園を追放されたアダムとエバには最初の子供カインが誕生。次いで、その弟アベルが生まれた。カインは土を耕し、アベルは羊を飼う者となった。時が経ち、カインは土の実り、アベルは羊の初子を神に献げたが、神はアベルの献げ者しか受け取らなかった。嫉妬したカインはアベルを殺してしまう。(創世記4) (上の絵はティントレット「カインとアベル…
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失楽園~創世記2~

神によって生み出されたアダムとエバはエデンの園で暮していた。ある時蛇はエバを唆し、神によって食べることを禁じられていた「善悪の知識の実」を2人に食べさせた。実を食べた2人は裸であることを恥ずかしく思うようになり、その行為を怒った神は2人をエデンの園から追い出した。(創世記3)(下の絵はギュスターヴ・ドレ「楽園から追放されるアダムとエバ」…
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天地創造~創世記1~

 初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。 「光あれ。」 こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。(創世記1.1~1.5) 「旧約聖書」の冒頭である。「旧約聖…
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スーパーブック~聖書~

聖書を読むと決めたら次はテキストを手に入れたい。聖書は世界的ベストセラーとしてギネスブックの世界記録にも認定されている。世界3200以上の言語に翻訳され、その発行部数は1815年から1998年までで約3880億冊だともいわれている。日本語に翻訳されたテキストも相当な種類があるが、聖書は格式高いものというイメージがあるせいか、翻訳もお堅い…
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イントレランス~聖書~

このブログ「たこのあゆみ」に書評を書いてみようと思ったのだが、いったいどんな本を読んだらよいだろうか。 いろいろ考えた結果、古典的名作の中でも最も古いものの1つである「聖書」を取り上げることにした。「聖書」はご存知のように「旧約聖書」と「新約聖書」から構成されている。もっともこれはキリスト教から見た考え方であり、「旧約聖書」のみを…
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さがしもの~書評~

僕は昔から本が好きだった。幼い頃は、いつも何冊も本を抱えて歩くような子供だったらしい。そんなこともあって、大学では文学部に入り日本文学を専攻し、今は国語の教員として教壇に立っている。 僕は普段国語の授業で、生徒たちに本を読むことの楽しさ、大切さを教えているつもりである。だが、生徒たちは古典文学や文豪の作品などを、どうしても「難しい…
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