赤い玉の伝説~ネパール制憲議会選挙~

お祭りの多いネパールで最大のお祭りというとダサインとティハール。
それも先日終わったようだ。
2週間近い休みが明けたばかりなのに、ネパールでは11日から20日にかけて再び休みになっているという。
なんでもネパール恒例のバンダ(ストライキ)の真っ最中らしい。

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僕が滞在していた2007年から2009年当時も、バンダは頻発に起きていた。
しかし、ここまで大がかりなものはなかったように思う。
なぜこの時期に大規模バンダなのか。
それは11月19日に開催される予定の制憲議会選挙の阻止を狙ってのものだそうだ。
キランことモハン・バイディア議長率いるネパール共産党毛沢東主義派(CPN-M/以下バイディア派)が選挙ボイコットを呼びかけ、それに33の小政党連合が応じたものらしい。


バイディア派は、プラチャンダ元首相率いるネパール共産党統一毛沢東主義派(UCPN-M)から2012年に分派した政党である。
ネパールでは共産党が離合集散しており、そっくりな名前の政党が多くて混乱する。
議会第1党がネパール共産党統一毛沢東主義派で、第3党がネパール統一共産党マルクス・レーニン主義派。
さらには統一共産党から分派したネパール共産党マルクス・レーニン主義派もある。
他にもネパール共産党ユナイテッド派、ネパール共産党統一派が議席を持っていて、ほんとややこしい。


今回のバンダについては外務省や在ネパール日本大使館でも注意を呼びかけており、
渡航の延期を勧めているようである。
また、インドも混乱を避けるため、選挙前後の11月18日から20日までネパールとの国境を封鎖するとのこと。


ネパールでは今日でバンダ4日目。
もっとも初日こそ大掛かりな強制ゼネストが実施されたものの、2日目からは交通封鎖のみになったらしい。
ネパール在住の知人の話でも、すでにバンダを破って車両が多く走っているのが見られるとか。
それが、ネパール人の選挙への関心の低さを表しているようでもある。

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考えてみると、2008年に決まった制憲議会は、2年の任期ながら、
憲法を決めないまま4年が過ぎた。
2012年に議会が解散してからは、名目上は無政府状態にあった。
ようやく、2度目の制憲議会選挙だが、
もはや誰もネパールが劇的に変わるとは信じているまい。
この国はいつまでもこのままに違いない。
ネパールに関わった一人の日本人として、これからも見守っていこうと思う。

(写真は2008年4月の制憲議会選挙時のもの)

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