花は咲く~いわき~

福島県いわき市に来ている。
ここは父親の出身地。言ってみれば僕の“故郷”にあたる地だ。
いわきは太平洋に面しており、震災後の津波による被害も大きかったが、
福島第一原子力発電所からも近く、一部の地域は未だに避難区域になっている。
そんないわきを訪ねるのは2006年以来8年ぶり。
日本帰国後初めてだから、当然震災後初めてでもある。
なぜ、今いわきに来たのかというと、親戚の訃報に接して。
考えてみたら前回も同じ理由で訪ねている。


いわきは東北ではあるが、温暖であまり雪が降らない。
そういう意味での心配はないが、震災から3年経って、果たして町はどう変わっているのか。


福島を訪ねた際に「ひばくなう」とTweetして批判された人がいたが、
反原発団体が言うことが正しいなら、いわきは今も相当危ないはずである。
昨年の参院選にみどりの風で出馬していた井戸川克隆・元双葉町長からそのことを聞いた覚えがある。
しかし、それを気にしていては今の日本では生きていくことすら困難だと思う。

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久しぶりに来たいわき。
震災の跡が見えないどころか、駅の周りが新しく綺麗になっている。
後で聞いたところ、いわきでも内陸部のこの辺りは被害は大きくないが、
海岸部は今でも瓦礫があるのだという。

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今回は法事がメインだったため、あまり観光はできなかった。
宿を取ろうとしたところ、いわきの旅館・ホテルはことごとく部屋が埋まっている。
どうやら、復興事業のために業者がすべて抑えているようなのだ。
なんとか、いわき湯本の温泉郷に宿を取れた。


もちろん、温泉にも入った。
「さはこの湯」。
お湯は硫黄の匂いがする。

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すぐ近くにある温泉神社。
ここは日本武尊の時代にはすでにあったといい、延喜式にも載る由緒正しき神社。

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拝殿。

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本殿。

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石碑からは湯気が立っているが、温泉が注がれるような仕掛けになっている。

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童謡館には詩人・童話作家の野口雨情の直筆原稿などを展示している。
雨情はしばしばこの地に湯治に訪れたとか。
なるほど、だから湯本駅の発車ベルは「シャボン玉」なのか。

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隣の内郷駅で下車し、白水阿弥陀堂を訪ねた。
平安時代に建てられた、福島県唯一の国宝である。

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まず、庭園の見事さに驚かされる。

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阿弥陀堂。
中には本尊の阿弥陀如来像などが展示されている。

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いわき駅でも、磐城平城址を訪ねた。
駅のすぐ東に接して建っている。

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もっとも、建物は何も残っていない。
遺構としては塗師櫓石垣が残る。

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比較的保存状態は良いのだが、城跡は私有地となり、民家が立ち並ぶ。
そのため、ほとんどの遺構には近寄れない。


空堀もそう。

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本丸跡。
碑が建っているようだが、フェンス越しに眺めるだけ。

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龍ヶ城美術館は残念ながら閉まっていた。

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隣接する丹後沢公園には水堀も残っている。

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放射線の測定器があるのが被災地らしい。

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実は平城に来るのは2度目。
本丸近くの高台の上に明治天皇像があったのを覚えている。

だが、

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あれ?

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どうやら震災で倒壊したらしい。
この旅初めて震災の爪跡を目の当たりにした。

ちなみにこちらは8年前の明治天皇像。

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今回のいわき行き。
法事のためだったので楽しむというものではなかったのだが、
久しぶりに親戚にも会えて、充実した旅になったと思う。
次はもっとゆっくりいわきを訪ねたいと思う。

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この記事へのコメント

高尾のムササビ
2014年02月24日 18:55
お!いわき(平)だ!
私もお盆と法事の度に帰るけど、実家(勿来)から出ないや。
白水阿弥陀堂の日本庭園って凄いのね。行ってみたい。
ハワイアンや小名浜の水族館があるけど、こんな歴史建造物もあるのね
2014年02月24日 23:34
僕も子供の頃から何十回といわきに来てるけど、
白水阿弥陀堂を訪ねたのは初めてです。
意外と行かないものですよね。
どうやらいわきにはまだまだ見所があるようです。