夏のかけら~競技かるた高校選手権~

かるた甲子園とも呼ばれる、競技かるた高校選手権が近江神宮で開催された。
今年は9連覇中だった東京の暁星学園が東京都予選で敗退。
果たしてどこが優勝するかに注目が集まっていた。


もっとも僕自身、最近競技かるた自体から遠ざかっている。
そのため戦力が1年で大きく入れ替わる高校生の事情がまったくわからない。
正直どの高校が強いのかよく知らない。

とりあえず、僕も学生時代に何度も対戦したことのある伝統校の富士高(静岡/優勝12回)や益田(島根/優勝1回)、
混戦の東京を勝ち上がった白鴎、駒場辺りに期待したい。


今年は57チームが参加している。
沖縄代表・開邦や、北海道代表・立命館慶祥といったこれまでかるた部の無かった県からも参加がある。
さらには最近の国際的な盛り上がりもあってボストン日本人学校や上海日本人学校も出場している。

予選トーナメントの組み合わせを見て驚いた。
なんと、富士と益田が初戦で対戦。
さらに勝ったチームは、やはり高校選手権優勝経験のある中津南(大分県)と対戦する。
まさしく死のリーグ。
だがこの激戦を勝ち抜いた益田が、ブロック決勝では高崎女子(群馬県)に破れるという波乱もあった。


決勝トーナメントに出場した8校は、
高岡(富山県)、白鴎、浦和明の星(埼玉県)、膳所(滋賀県)、安積黎明(福島県)、宇都宮(栃木県)、高崎女子、駒場。
どこが勝っても初優勝である。
東京の2チームはいずれも決勝トーナメントに進んだが、
十分にチャンスがあるのではないか?


駒場は準々決勝で高崎女子に破れたが、
その高崎女子も安積黎明(福島県)に準決勝で破れる。

白鴎は、準々決勝で高岡を破ると、
準決勝ではA級4人を擁する膳所と対戦。
A級2名で戦力的には劣る白鴎だったが、3勝2敗で決勝進出を決めた。


決勝は白鴎と安積黎明と対戦となった。
メンバーを見ると白鴎はA級2名、B級3名、安積黎明がA級1名、B級4名。
戦力的には白鴎がやや優位か。

ところが試合結果を見ると、それぞれのA級はきっちり勝ったものの、
B級対決となった2組はいずれも安積黎明が勝利。
3勝2敗で、安積黎明が初優勝を成し遂げた。
安積黎明は今年で10年連続近江神宮に駒を進めていたが、
念願の頂点にたどり着いた。
A級選手1名のみと、決して突出した戦力ではなかったが、
総合力での勝利だったのだろうか。


3位決定戦は、膳所が4勝1敗で高崎女子に勝った。
結果だけ見ると順当にも思えるが、
膳所2勝―1勝高崎女子で迎えた終盤、
膳所が2組の運命戦を制している。

競技かるたにおいて、対戦相手と自分が共に1枚ずつを残した場面は、「運命戦」と呼ばれる。
共に敵陣を取るのが難しく、どちらの札が出札になるかで勝敗が変わってくるからである。

今回のように膳所が2勝で2組運命戦となった場合、
膳所側は2人がそれぞれ違う札を手元に残すようにする。
そうすれば、どちらが読まれてもどちらか1人が勝てばチームとしての勝利になる。
逆に2敗している高崎女子は、同じ札を持つようにして一か八かにかける。
自陣が出れば3勝2敗で逆転できるが、相手側が読まれて1勝4敗になる可能性もある。

今回の場合の詳細については聞いていないので、確かなことはわからないが、
高崎女子が札を揃えてきたのだろう。

つまり膳所にとっては薄氷の勝利だったというわけだったのだ。



安積黎明の初優勝で、
高校かるた界は新しい時代に入るのか。
あるいは、暁星学園が再び覇権を取り戻すのか。
これからのかるた界の動きも面白くなってきそうだ。

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