スター誕生~オスカー受賞予想~

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授賞式が25日に迫った91回アカデミー賞(オスカー)の受賞作の予想を立ててみたいと思う。

本来であれば、すべての候補作を観て判断しなくてはならないのだろうが、現時点で日本未公開の作品も多く、それはなか難しい。
また、オスカーは必ずしも最も優れた作品が受賞するというわけではなく、様々な要素が絡み合っているため、
作品を観ていなくても勝手な判断が出来るものなのである。

〈作品賞〉
「ROMA/ローマ」
「ブラックパンサー」
「ボヘミアン・ラプソディ」
「グリーンブック」
「アリー/スター誕生」
「女王陛下のお気に入り」
「ブラック・クランズマン」
「バイス」

以前は他の部門同様5作品がノミネートされていたが、2011年以降は10作品以内となり、今回は8作品がノミネートされている。

前哨戦となる各映画賞の結果は次の通り。

・プロデューサー組合賞「グリーンブック」
・俳優組合賞「ブラックパンサー」
・オンライン映画批評家協会賞「ROMA」
・ゴールデングローブ賞
(ドラマ部門)「ボヘミアン・ラプソディ」
(ミュージカル・コメディー部門)「グリーンブック」

今年は結果がバラけているため、本命が決めにくい。
そんな中「ROMA」を本命、「グリーンブック」を対抗とする声が高いようである。

だが僕は、そのどちらも受賞しないのではないかと予想している。

最多10部門ノミネートの「ROMA」であるが、メキシコ合作のスペイン語映画であるため、外国語映画賞にもノミネートされている。
過去に作品賞と外国語映画賞にダブルノミネートされた「Z」「ライフ・イズ・ビューティフル」「グリーン・デスティニー」はいずれも外国語映画賞のみ受賞に終わっている。
(他に「愛、アムール」があるが、どちらも落選)
まだまだスペイン語映画はアメリカの中でマイナーな存在であるため、今回も審査員がバランスを取った投票行動を起こすかもしれない。
付け加えて、Netflixが配給権を得て劇場公開直後にネット配信されたという経緯もある。
映画館にとってはダメージにもなりかねないため、受賞は厳しいのではないか?


また、「グリーンブック」の場合も、監督賞にノミネートされていないのがネックである。
作品賞と監督賞は密接な関係にあり、これまで監督賞にノミネートされずに作品賞を受賞したのは、「つばさ」「グランド・ホテル」「ドライビングMissデイジー」「アルゴ」の4作品しかないのである。
同様の理由で「ブラックパンサー」「ボヘミアン・ラプソディ」「アリー」の受賞もなさそうだ。


受賞の行方は「女王陛下のお気に入り」「ブラック・クランズマン」「バイス」の3作品の中からということになりそうだ。
その中では「ブラック・クランズマン」の受賞の可能性が高いのではないか。
スパイク・リーは今回監督賞と脚色賞にもノミネートされているが、これまでオスカーには冷遇されていたこともあり同情票が集まる可能性がある。
実際、オスカーではそのようなお情けによる受賞というのが極めて多いのである。


〈監督賞〉
アルフォンソ・キュアロン「ROMA/ローマ」
スパイク・リー「ブラック・クランズマン」
ヨルゴス・ランティモス「女王陛下のお気に入り」
アダム・マッケイ「バイス」
パヴェウ・パヴリコフスキ「COLD WAR/あの歌、2つの心」

作品賞にノミネートされていない監督の受賞は1929年の第2回のフランク・ロイド(「情炎の美姫」)以来無いのでパヴェウ・パヴリコフスキの受賞はない。
アルフォンソ・キュアロンとスパイク・リーの 一騎討ちか。
キュアロンは「ゼロ・グラビティ」で監督賞を受賞しているが、その時にも作品賞の方は黒人問題をテーマにした「それでも夜は明ける」に奪われている。
今回もその再現になるかもしれない。

〈主演男優賞〉
クリスチャン・ベール「バイス」
ラミ・マレック「ボヘミアン・ラプソディ」
ブラッドリー・クーパー「アリー/スター誕生」
ヴィゴ・モーテンセン「グリーンブック」
ウィレム・デフォー「永遠の門/ゴッホの見た未来」

フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックと、ディック・チェイニー元副大統領を演じたクリスチャン・ベールを推す声が多い。
個人的にはブラッドリー・クーパーと予想。
というのも、今回監督賞の方にはノミネートすらされなかったことで、同情票が働くような気がする。


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〈主演女優賞〉
グレン・クローズ「天才作家の妻―40年目の真実―」
レディー・ガガ「アリー/スター誕生」
オリビア・コールマン「女王陛下のお気に入り」
ヤリツァ・アパリシオ「ROMA/ローマ」
メリッサ・マッカーシー「Can You Ever Forgive me?」

大穴レディー・ガガの可能性もあるが、ここはグレン・クローズで決まりだろう。
何しろこれまで6ノミネートされて受賞を逃している。7度目の正直といきたい。


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〈助演男優賞〉
マハーシャラ・アリ「グリーンブック」
リチャード・E・グラント「Can You Ever Forgive me?」
サム・エリオット「アリー/スター誕生」
アダム・ドライバー「ブラック・クランズマン」
サム・ロックウェル「バイス」

プロデューサー組合賞とゴールデングローブ賞を受賞したマハーシャラ・アリが最有力。
一昨年「ムーンライト」で同賞を受賞したばかりだが、「グリーンブック」では実質的には主演であるとのこともある。


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〈助演女優賞〉
レジーナ・キング「ビール・ストリートの恋人たち」
レイチェル・ワイズ「女王陛下のお気に入り」
エマ・ストーン「女王陛下のお気に入り」
エイミー・アダムス「バイス」
マリーナ・デ・タビラ「ROMA/ローマ」

こちらもオンライン映画批評家協会賞とゴールデングローブ賞を受賞したレジーナ・キングが最有力。
ただ、6回目のノミネートのエイミー・アダムスに同情票が入る可能性もある。


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注目の日本映画勢だが外国語映画賞は「ROME/ローマ」でほぼ決まりなので、「万引き家族」の受賞は無いだろう。
同様に長編アニメーション映画賞も、アニー賞7部門など今年のアニメ関連の小レースを総なめにしている「スパイダーマン:スパイダーバース」が有力なので、「未来のミライ」の受賞の可能性は低いと思われる。


というわけで、予想の方は以下の通り。

作品賞:ブラック・クランズマン
監督賞:アルフォンソ・キュアロン「ROMA/ローマ」
主演男優賞:ブラッドリー・クーパー「アリー/スター誕生」
主演女優賞:グレン・クローズ「天才作家の妻―40年目の真実―」
助演男優賞:マハーシャラ・アリ「グリーンブック」
助演女優賞:レジーナ・キング「ビール・ストリートの恋人たち」
外国語映画賞:「ROMA/ローマ」
長編アニメーション映画賞:「スパイダーマン:スパイダーバース」


果たして僕の予想がどこまで当たっているか、その意味でも授賞式が楽しみである。




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