新宿ブルース~新宿散策2 太宗寺~
新宿街歩きの続き。
四谷三丁目から新宿通りを再び新宿に向かって戻った。
その途中、靖国通りの方に向かって町へ入っていくと、新宿区立花園公園があった。
ここには「三遊亭円朝旧居跡」の碑が建つ。
三遊亭円朝は、明治時代の落語中興の祖である。
1888年から95年までこの地に住んでいた。
そのまま西へ向かっていくと、太宗寺という寺院がある。
ここは見所の多い寺院である。
例えば、江戸六地蔵の1つである「銅造地蔵座像」がある。
塩かけ地蔵。
塩に覆われた姿だが、デキモノの治療にご利益があるらしい。
少量の塩を持ち帰り、願いがかなったら塩を倍にして返すとのこと。
本堂の脇にある切支丹灯籠は、江戸時代隠れキリシタンがひそかに礼拝したとされる。
太宗寺には内藤新宿の名前の由来となった内藤氏の墓所がある。
内藤氏は信州高遠藩主。
中央の内藤正勝の墓は新宿区指定史跡となっている。
太宗寺の西側はゲイバー街として知られる新宿二丁目仲通り。
その仲通りを抜けて靖国通りへ出る。
正受院がある。
ここには奪衣婆像がある。
新宿区の文化財である梵鐘は、1711(宝永8)年鋳造。
正受院の並びには成覚寺。
ここには内藤新宿の飯盛り女(子供とも呼ばれた)の霊を祀った子供合埋碑がある。
宿場内で不慮の死を遂げた人を祀った旭地蔵や、
浮世絵師の恋川春町の墓などもある。
新宿が歴史の積み重ねの上にあることを強く実感することが出来た。
(続く)
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